商品詳細
美ヶ原高原の麓できれいな水と共に育った『長野県産 いのちの壱』を農家直送でお届けします。
当園ではすべての作物を「農薬」「化学肥料」「除草剤」などを使わずに育てています。耕作放棄地を開墾するところから始まり、いつの間にか12年たちました。技術的にはだいぶ向上しましたが、天気と草対策は永遠の課題です。自然に翻弄されながら試行錯誤の日々を送っています。
今年の夏(令和5年)は近年まれにみるほどの猛暑となり、当園のような標高の高い場所においても例外ではありませんでした。とくに7月後半においては晴れの日が続いたため、川の水が日に日に減っていくのがわかりました。自然相手の仕事をしていると、環境は劇的に変化しつつあることがより実感できます。
ただ、暑さが長引いたことでひとつ嬉しいこともありました。例年ですと9月末から10月中旬にかけて稲刈りとなりますが、10月になると気温も下がって送風だけで乾かすことは困難でした。ところが今年は晴天続きで稲の乾燥が進んだ結果、先に刈り取りをしたコシヒカリは送風だけで乾いてしまったのです。こんなことは初めてです。いのちの壱も 30℃以下(少し前までの気温)での低温乾燥で仕上げることができました。
美味しさにこだわる方はじっくり長めの低温乾燥で仕上げているとも聞きます。今年のお米は「いつもより美味しいかも」と感じていただけると嬉しいです。皆さまからのご注文を心よりお待ちしております。
いのちの壱とは?
岐阜県下呂市の今井隆さんが発見して大事に育ててきた日本を代表する高級品種です。聞きなれない名前かもしれませんが、コンクールで何度も日本一を取るなど美味しさには定評があります。岐阜県内ではこのお米で山間地を元気にしようと多くの方が努力されています。
いのちの壱を選んだ理由
一番の理由は「山間地の救世主となるお米だと感じたから」です。山間地ではきれいな水が豊富にあることは最大のメリットです。「水が冷たすぎる」「気温が低い」などデメリットもありますが「いのちの壱」なら問題ありません。コシヒカリだとあっさりとしたお米になりますが、いのちの壱だとモチモチとした美味しいお米になるので驚きです。
また、昔はデメリットだった環境も温暖化の影響で変わってしまいました。涼しかった夏は十分すぎるほどに暑くなり、昼夜の寒暖差が大きくなりました。寒暖差が大きいと美味しいお米になるようです。そして太陽の日をたっぷり浴びて熱くなった田を冷やすには冷たい水が大活躍しています。
まだまだ課題はありますが、ここまできれいなお米を収穫できるようになりました。
苗についた朝露がキラキラと輝いて見えます。この時が一番きれいかも
きれいにそろって育ちました、田植えまであと少しです。
台風災害もなく無事に収穫を終えることができました。
ご協力いただきましたみなさまに感謝いたします。
■ 斑点米について
米粒の一部が黒く変色したものを斑点米と呼びます。これはカメムシ類による食害が原因です。対策として草刈りの時期を調整することで被害を軽減することはできますが、完全に防ぐことは困難です。
斑点米は見た目がよくないだけで召し上がっていただいても健康上の問題はございません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
■ お米の保管について
夏なら1か月、冬でも2か月程度で食べきれる量を購入するのがおすすめです。米袋から密閉できる容器に移して直射日光・高温多湿を避けて保管してください。
新しいお米を移すときには容器を空にして掃除をしてから移してください。お米が残ったまま継ぎ足しをくり返しますと虫発生の要因になりますのでご注意ください。